スプリングスクール3日目
3月28日は、障害をもつ子どもたちのためのプログラム「スプリングスクール」の3日目でした。平成24年度最後の「スクール」活動です。南山城支援学校や小中学校などに通う子どもたちがたくさん参加してくれました。長い長期休暇に子どもたちがみんなで楽しんで過ごせる居場所というのはなかなか他にありません。
以下、写真とともにご報告です。新人学生スタッフ大募集中ですので、いつもよりも写真多めにしていますし、説明もいろいろ加えておきます。
学生スタッフは子どもの支援をするだけではなく、プログラムの司会進行もします。この日のリーダーは中村くん(同志社大2)、サブリーダーは川端くん(帝塚山大1)でした(※学年は3月31日までのものです)。
この日の午前は調理プログラム。はじめて「牛丼」を作ります。子どもが目で見てわかりやすい手順表を見ながらの調理です。わかりやすいレシピがあったほうが作りやすいのは、どんな人でも同じ。
はじめての内容ですが、牛丼の工程はシンプルです。切るのも玉ねぎぐらい。
多くの子どもにとっては、玉ねぎを切るのも、そんなに簡単ではありません。スタッフの手助けも受けながら、調理を進めていきます。
牛丼だけではすぐにできてしまうし、おやつに食べる白玉フルーツポンチもいっしょに作ることにしました。材料を「切る」のが苦手でも、白玉粉を水と「こねる」ことならできる子どももいます。
生のイチゴ入り。色鮮やかになりそうです。
牛丼のほうは、牛肉を炒めて、玉ねぎも加えて煮込んでいきます。
手順表を見ながら、火加減も見ながら、慎重に。
できあがった牛丼はこちら。山盛りです。
カレーのように弁当箱に詰める子も。
正直に言って、子どもたちが牛丼を食べるイメージがあまり無かったのですが、よく食べていました。
外食のときに限られたものしか食べられない子どもが多いので、これをきっかけに牛丼屋さんに行けるようになったらいいですね。
こちらは1年ぶりの再会です。大学卒業後、広島まで特別支援教育の勉強に行っていた伊藤くんが遊びに来てくれました。4月から広島で特別支援学校の先生をします。どうか良い先生になってください。なお、学生スタッフたちの専門も卒業後の進路はさまざまで、今春も民間企業、金融、行政、教育、保育、福祉など、さまざまな分野に進んでいます。
食後にちゃんと洗い物にはげむ彼女は4月から中学生。がんばりました。
子どもたちが作ってくれていた白玉。まとめて茹でて、フルーツポンチに入れます。
昼食後の休憩時間はそれぞれ好きな遊びをして過ごします。WBCの興奮もさめやらぬ野球。バットはペットボトル。
トランプができる子もいます。
ジグソーパズルも。
午後のプログラムの開始です。大スクリーンに「マルマルモリモリ」ダンスを映して、いっしょ踊りました。世間のブームは終わっても、まだまだ子どもたちには楽しめます。
その後はミニ運動会です。トンネルくぐり競争。
どこで待っていればいいかわからなくなると、うろうろしてしまう子がいるので、足形を置いています。これだけの工夫でちゃんと並べることがあるのです。
ぬいぐるみを新聞紙に乗せて運ぶというちょっと高度な競争。
大きな「なべなべそこぬけ」。古典的な遊びが意外と楽しめます。
体を動かしているあいだに、活動を見守ってくださる「親当番」さんのおかげで白玉フルーツポンチができあがりました。フルーツと白玉をオレンジジュースの中に入れたものです。
みんな美味しくいただきました(中身だけを食べてオレンジジュースを飲まない子がいましたが、ひとつひとつのものは好きでも「混ざるとダメ」ということがよくあります。子どもたちの特性のひとつです)。
おやつの後は、キーボードの伴奏に合わせてみんなで歌い、
最後は「パラバルーン」という大きくてカラフルな風呂敷のようなものの下でリラックスして、活動を終えました。
子どもが19人、学生スタッフが26人、職員が2人の参加でした。また、南山城支援学校からも先生が2人来てくださり、アドバイスいただきました。ありがとうございました。次回のスプリングスクールは4月4日で、お花見に行きます。
なお、最初にも書きましたが、新人学生スタッフを大募集中です(募集は年間を通じて行っています)。学年、性別など一切問いません。まずは子どもたちと関わってみたい、と思う気持ちだけあれば、大丈夫です。関心のある学生は、どうぞ「そら」(もしくはあちこちで掲示・配布しているチラシ等に書かれた学生スタッフの連絡先)まで連絡をください。いっしょに子どもたちの長期休暇や週末の暮らしを支え、豊かなものにしていきましょう。
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