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2013年11月

2013年11月28日 (木)

支援学級に行くと、内申書が出ない?

記事タイトルの疑問に答えます。

以前から「中学校で特別支援学級に在籍すると、内申書がつかないので、普通高校には行けないと言われた」という声を何度か聞いていました。

そんなはずないだろうとは思っていたのですが、きちんと根拠が確認できずにいたため、はっきりしたお返事ができずにいました。今回、答えがはっきりして、広く知られておいた方がよいだろうと思えたので、ここに書いておきます。

まず「内申書」とは何か、ですが、正式には「調査書」と呼びます。高校入試にあたっては、各中学校から高校に送られることが定められているので(参照)、高校進学には間違いなく必要です。

次にその「調査書」にはいったいどんなことを書かねばならないか、についてです。これは都道府県で内容を定めろ、ということになっています。精華町の場合、京都府が定めた様式に乗っ取って各中学校で記入します。その様式はリンク先の「願書関係」と書かれた水色の部分に掲載されるはずですが、11/28現在はまだ公開されていません。25年12月に公開予定と書かれているので、もうすぐ誰でも読める状態になるでしょう。

そのようなわけで最新の様式の内容公開は来月を待たねばなりません。でも、すでに26年度の京都府の高校入試要項が公開されていました。

平成26年度 京都府公立高等学校入学者選抜要項

その4ページ(「報告書(様式Cの1)について」)に、こうあります。

b 「必修教科」の評定は、第1学年、第2学年及び第3学年についてすべて「目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)」による5段階評価によって5・4・3・2・1(5を上位とする。)の評定点を使用すること。
なお、特別支援学級及び特別支援学校に在籍する知的障害のある生徒等については、次の(a)及び(b)の評定点を併せて記入すること。
(a) 「中学校学習指導要領」に示す目標に照らして、その実現状況を5段階の評定点により記入すること。
(b) 「特別支援学校小学部・中学部学習指導要領」に示す中学部の目標又は生徒の発達状況を踏まえ各中学校において定める目標等に照らして、その実現状況を5段階の評定点により、( )書きで記入すること。

要するに「特別支援学級生も学習指導要領に示された目標に照らして、内申点をつけなさい」ということになっています(上に書かれているとおり、特別支援学校生も同じような考え方で内申点はつきます)。

そもそも内申書は「絶対評価」ですので、周囲との比較で成績が決まるものではありません。さまざまな理由で中学校に行けなかった子であっても、学力面での条件さえ満たせば内申書は出ます。だから「普通学級でみんなと同じように試験を受けていないから内申点がつけられない」という説明はできないはずだと思ってましたが、この入試要項で「中学校で特別支援学級に在籍していても、ちゃんと内申書は出してもらえる」ことがはっきりしました。

ついでに書いておくと、要項の3ページには、

イ 中学校長は、出願を予定する者のうち障害のあるもので、学力検査実施上配慮を必要とすると考えられる場合においては、志願先高等学校長にあらかじめ申し出ること。

とも書かれており、さまざまな特性に応じた配慮を求められる根拠になると思います(もちろんどの程度までを想定しているのかは、わかりませんが・・・)。

義務教育でない高校に進学するのに、一定の学力が求められるのは仕方がないことです。それでも、在籍が「普通学級か支援学級か」は「学力」だけで決まっているわけではありませんし、在籍している学級によってあらかじめ進路が決められることはありえないし、あってはならないと思います。

少し役にたつかもしれない情報提供でした。

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2013年11月21日 (木)

精華町子ども・子育て会議

国の内閣府では、現在「子ども・子育て会議」というものが行われています。

昨年「子ども・子育て支援法」という法律が成立しました。保育や幼児教育について、平成27年度から新しい仕組みに変わっていくことになっています。

「認定こども園」を増やしていくことや、地域での小規模な保育を充実させていくことなど、およその枠組みや方向性は決められているものの、具体的なことまではあまり決まっていません。そこで「子ども・子育て会議」にて、検討が重ねられています。

そして、「子ども・子育て支援法」では、市町村にも地域の実情を踏まえて子ども・子育て支援について協議をする機関を作るように頑張りなさい、ということも書かれています。

精華町はさっそく「精華町子ども・子育て支援会議」を設置してくれました。その委員の派遣依頼が「そら」に来ました!

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国の子ども・子育て支援会議の様子を見ていても課題に思えることですが、子ども・子育てについての議論はどうしても「多数派」の問題に偏りやすく、障害をもつ子については「『障害福祉サービス』『障害者福祉』におまかせ」となってしまいがちです。これは障害児のための支援サービスが(昔よりは)充実してきたことの負の側面でもあります。

そうではなくて、まずは保育所や幼稚園、さらには小学校や学童保育所などがどんな子どもに対しても可能な限りの環境を整えるようにまずは力を尽くすべきで、そのような原則を誰かが訴え続けなければと思います。

また、全国的には待機児童解消の観点から「小規模保育」に注目が集まってますが、これも大きな集団が苦手な子どもにとって大事になってくるのではないか、など、様々な子どもたちを支えている立場から考えられることはたくさんあります。

任期はひとまず2年間とのこと。「すべての子どもたち」にとっての子ども・子育て新制度となるように頑張ります。

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2013年11月17日 (日)

せいか祭り2013、盛況でした

今日は、けいはんな記念公園で「せいか祭り2013」が行われました。

お天気にも恵まれ、多くのお客さんがお祭りに訪れていました。その中で、今年も「そら」は手作りゲームのお店を出し、同時に支援学校生の子どもたちとお祭りを楽しんできました。

以下、写真とともにご報告します。

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場所は、けいはんな公園です。正確に言うと、今年は「けいはんなプラザ」も会場だったのですが、「そら」の活動は公園のほうが中心でした。

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このように多くの団体や企業のテントが立ち並ぶ中で、

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例年と同じ場所のテントを割り当てていただきました。

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昨日の更新でもお伝えした通り、今年の手作りゲームは「そらとぶワナスビー」。輪投げとフリスビーを組み合わせたようなゲームです。輪を4つ投げます。必ず何か景品をもらえる仕組み。

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お隣は精華町支援学校生親の会による手づくり物品の販売です。お母さんたちが長い期間をかけて、こつこつと作ってきたかわいい雑貨が並びます。

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センスのあるお母さんがたくさんいるので、まるで専門店のような品揃えです。

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開店するとすぐに、手づくりゲームには行列ができてきます。

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ゲームはふたつあるため、どちらで遊びたいかを行列の最後尾でわかりやすく示し、

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ひとつを選んでもらってから、列へと誘い、

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遊び方についても行列の途中で説明していきます。「何をすればいいんだろう」「失敗しないかな・・・」などの不安をできるだけ早くから取り除き、どんな子どもにも安心して遊んでもらうための取り組みです。

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おかげでテンポもよく、みんな遊んでくれました。

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例年通り、今年もコスプレ学生たちの姿が。

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ゲームで「がんばったで賞」になった子どもたちは「お楽しみBOX」からカードを引きます。そこで「ラッキーカード」が出ると、コスプレキャラクターを祭り会場の中から探すゲームにチャレンジ。プーさんを発見して、お菓子をもらう子どもたち。

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今年は新しくピカチュウも投入してみました。

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少し早いクリスマスプレゼントです。

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元・学生スタッフも休日ということでたくさん遊びに来てくれました。子どもたちやお母さんなどと久しぶりの再会をお互いに楽しめたのではないでしょうか。

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ゲームのお店を出すだけでなく、子どもたちといっしょにお祭りを楽しむこともしています。彼はゲームの店でお手伝いを。

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彼はチョコバナナや金魚すくいを。

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彼はカメラに向かって、決めポーズを。

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彼はブランコを。

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彼は、地面にめりこんだ石の掘り起こしを。

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彼は、みんなからのあたたかい声かけを。

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彼はたこ焼き屋の行列に並びながら、誰かが手を離してしまった風船を。それぞれにお祭りを楽しみました(※会場が広すぎるため、カメラマンが把握できた範囲の過ごし方です)。

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お天気にも恵まれ、暑すぎず寒すぎず、9時半から15時半までのあいだに、合計1051人の子どもが遊びに来てくれました。ありがとうございました。スタッフみんなで感謝いたします。

今年はコスプレキャラクターたちに、活動のことを簡単に紹介した看板なども持って歩き回ってもらいました。地域には様々な子どもたちと、それを支えようとしている人たちがたくさんいるのだ、ということをみんなに知ってもらいたいと常々思っていますが、少しでもその目標が果たせたでしょうか。

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コスプレをした学生はしばしば小学校高学年ぐらいの子どもたちに囲まれて、質問攻めにあいます。いつかこの子たちが、社会の中で困っている誰かのために力になってくれるような未来を信じて、これからも「そら」は歩んでいきたいと思います。

祭りの関係者の皆さんも、「そら」スタッフも、親の会のお母さんたちも、皆さんおつかれさまでした。

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2013年11月16日 (土)

せいか祭り2013 前夜

明日は、せいか祭り2013です。

今年も9月から、お祭りに来る子どもたちのために、学生たちが「手作りゲーム」出店の準備を着々と進めてきました。

今回のゲームはこれです。

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タイトルは「そらとぶワナスビー」。

「わなげ」と「フリスビー」を合わせて、「ワナスビー」です。輪っかを4回投げて、景品が決まります。ゲームがうまくいかなくても「お楽しみボックス」から引いたカード次第ではさらに楽しめる企画も準備していますので、どうぞお楽しみに。

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場所は、今年もけいはんな公園のコーナン側テント右端です。隣の「精華町支援学校生親の会」による手作り雑貨の販売も併せて、よろしくお願いいたします。

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2013年11月13日 (水)

セミナーでお話をしてきました

11月11日の夜、ハートピア京都にて、NPO法人Create主催の「ステップアップセミナー」があり、そら代表がお話をさせてもらいました。

今年1月に亡くなった相楽福祉会の廣瀬明彦さんの著作2冊をテキストにした連続講座のようなもの(全8回)の第2回目で、廣瀬さんの「地域」論をテーマとして取り上げました。「いま『地域』がもつ価値とは何か」について、自分自身が改めて考える良い機会を与えていただいたように思います。

障害をもつ人たちの支援をされている職員さんたちが40人ほど、おそらく仕事が終わった後に参加されていました。終了後、京都市内の有名な事業所の皆さんと懇談しながら、市内には理念にきちんとこだわりをもって実践されている方がたくさんおられてよいなあ・・・と感じました。地元でこの内容の講座を組んでも、耳を傾けてくれる人たちがなかなかイメージできず・・・。

もう一度、お話をさせていただく予定になっています。相互に学び合える場にできるよう頑張ります。

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