卒業の季節
保育所・幼稚園・小中高校などから子どもたちが卒園・卒業していく季節になりました。また、そらで多く活動する学生スタッフもまた大学を卒業していきます。
3月9日(日)、南山城支援学校生の卒業を祝う会が精華町支援学校生親の会主催で行われました。「そら」の学生スタッフの卒業祝いも兼ねており、毎年、笑顔も涙もたくさんあふれるあたたかい企画です。以下でご報告したいと思います。
場所はかしのき苑。インフルエンザでの欠席があったりもしたのですが、交流広間全室を使っても目いっぱいとなる参加者100人超えです。
子どもたちにとっては厳しい環境であるものの、企画の主旨から考えて、空間を分けたり人数を減らしたりすることがなじまないので、あとはできる限りの工夫で乗り切っていきます。
「話を聞く」という子どもたちがとても苦手な内容が続くため、スケジュールとしては「食べながら」の活動が多めです。開始直後に「いただきます」をして、多くの子どもたちはお弁当に集中します。
卒業生の中でも主役はやはり高等部3年生。一段高いところに上がっていただきました。
今年度の高等部卒業生は2名。ふたりとも親子で出席してくれました。
来月からは学校でなく「職場」に通うことになります。これまでに重ねてきた職場実習(や「通勤」の練習)の経験が生かされ、スムーズに新しい環境に慣れていってくれたらと期待します。
たくさん参加された支援学校の先生からもお言葉をいただきました。また、当日来られなかった担任の先生からもメッセージが届けられ、読み上げられました。
在校生からプレゼントの贈呈。先輩、これからもがんばってください。
小学部や中学部を卒業する子どももたくさんいて、こちらも保護者からごあいさつをいただいています。同じ学校に通っていても、大事な節目。子ども自身も家族もこれまでの歩みを振り返り、これからの学校生活や進路について思いを新たにするときです。
きょうだいにも小学校を卒業する子がおり、お祝いしたかったのですが、インフルエンザの影響もあり、出席がかないませんでした。この場を借りて、お祝いの言葉を伝えさせてください。ご卒業、おめでとうございます。
お弁当を食べ終える頃には卒業生へのお祝いも済み、子どもとスタッフは部屋を移動します。大ホールへ。
目で見てわかりやすいイラストビンゴゲームをします。
イラストを子どもたちに引いてもらって、
出てきたキャラクターなどで列がそろえばビンゴ。
卒業生ももちろん参加しています。
景品にお菓子詰め合わせをもらいました。
その後は、歌を歌ったり、パラバルーンをしたりして過ごしています。パラバルーンの進行は中学生の彼が立派につとめてくれました。
なお、子どもとスタッフがホールで過ごしているあいだ、保護者はと言うと、卒業生の保護者を囲んでの懇談をもっています。卒業すると、ゆっくりお話を聞く機会がもてなくなってしまうので、これも大事な時間です。「そら」スタッフはここに入っていないので、内容はわかりませんが、有意義な対話があったことを願っています。
広間に再び全員が集まり、今度は卒業スタッフを祝う会がはじまります。今春に大学を卒業するスタッフはもっとたくさんいるのですが、この日は9人が出席してくれました。女性スタッフの割合が少し高い学年でしたね。
子どもたちから感謝のプレゼント。
保護者からも思いのこもった感謝の言葉。
それぞれから卒業後の進路報告を受けました。この日の出席者全員が保育所・幼稚園・小学校・特別支援教育のいずれかに進むという珍しい年です(精華町内の幼稚園にも!)。「そら」で活動してきた以上、これからも勉強を続けて、どんな子どもも大切にできる先生になってください。子どもと関わる時間が長ければ「先生」として成長できるということにはなりません。「経験」以外から学べない先生は、根拠のない自信に導かれて子どもや親を苦しめてしまいます。
なお、この日参加できなかったスタッフの中にロースクール(法科大学院)への進学を決めた学生がいたことも当日お伝えさせてもらいました。障害をもちながら生きていくと、法律の力を自覚的に借りなければいけないことがたくさんあります。一方で、法律家は障害をもつ人々や家族にとって、まだ身近な存在とは言えないでしょう。「近さ」を感じられる法律家になってほしいです。
卒業生から「そら」に向けてもプレゼントをいただきました。楽譜と絵の具です。活動しながら必要を感じていたものを選んでくれたとのこと。大切に使っていきましょう。
卒業する子どもたちにもご家族にも学生スタッフにも、希望に満ちた未来が拓かれていくことを祈念しています。ありがとうございました。
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