ABA
さる2月26日、Libraのスタッフやヘルパーなど6名で研修を受講してきました。
タイトルは「障害のある子どもの理解と支援 -行動分析の視点から-」。場所は奈良県立登美学園でした。2時間ほどの短い講義でしたが、全体で180名ほどが参加されていました。
ペアレントトレーニングやPECSなど、「応用行動分析(ABA)」の理論に基づいた支援の方法が広まっています。でも、応用行動分析そのものを勉強できる機会はなかなかありません。教えられる人が限られているからでしょうか。どこかで学ぶチャンスがあればと思っていました。
講師は、大久保賢一先生。若手のホープです。いま奈良県内の大学におられるとは知りませんでした。
基礎的な内容でしたが、インパクトのある動画の視聴や科学的データの提示、先生のお話の巧さもあり、すごく「納得」のできる中身でした。「ほめること」の重要性、「スモールステップ」の大切さ、「罰的な対応」の問題点、の3つに論点を絞り込んでのお話を聞きました。
「スモールステップ」はよく使われる言葉ですが、応用行動分析の観点からの説明だと、ゴールに至るまでの過程がとても具体的に描きやすくなりました(より専門的には「シェイピング」と言います)。
「罰的な対応」の問題点については、「子どもの問題行動に『嫌な結果(罰)』を伴わせて無くそうとすることが、どれほどマイナスの結果を招くのか」「問題行動は本人にとってどんな機能をもっているか」「問題行動に対して、どう対処すればいいのか」について、科学的な根拠を踏まえてわかりやすく説明していただきました。
これを入口として、スタッフみんなで「目標に向けた支援の組み立て方」について、学びを深めていけたらと思います。
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