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2015年8月28日 (金)

子育て支援研修に行ってきました

8月28日(月)、アスピアやましろで行われた職員研修に職員1名が参加してきました。

そらも加わっている「山城南地域子育て支援関係機関連絡協議会」の主催企画です(事務局は山城南保健所にあります)。

タイトルは「発達障害が疑われる保護者への子育て支援」。「子ども」の発達障害についてはたくさん学ぶ機会がありますが、「保護者」の発達障害についてはほとんどありません。調査研究などもほとんどありません。

花園大学の橋本和明教授が数年前からこのテーマに取り組んでおられ、山ほどのエピソードを交えながら、発達障害があると子育てのどんなところにつまずきやすいのか、を解説し、支援のコツについてもお話しくださいました。

「子育て」という営みが、どんなスキルを求めるものであるのかは、あまり語られないと思います。「親(大人)であれば、自然にできる」というのが、前提とされているかのようです。「できなくても、親ならば自分でがんばってなんとかすべきだ」という世間のムードもあるでしょう。

けれども、「発達」という観点から子育てを見ると、社会性とか共感性とか柔軟性とか、実に多くの能力が親には必要とされることがわかります。「発達障害」の診断に該当するかどうかに関わらず、子どもとの関わりの中で自分が「苦手」とする点を自覚しているお母さんやお父さんは多いのではないでしょうか。

研修の最後には、当法人のニュースレターに書評を載せたことのあるマンガ『プロチチ』(発達障害をもつお父さんが登場するマンガです)が紹介され、子育てにおける「技術」の大切さが強調されていました。

なお、橋本先生は「技術」について、ご著書でこのように書かれています。

技術と聞くと、ぬくもりに欠け、どこか殺風景で小手先のものとの印象を受けるがそうではない。ここでの技術とは、親(養育者)が手持ちの力を精一杯発揮でき、やれるところから手をつけ、できるところを増やしていき、子育てを乗り越えていく工夫やコツのことである。(橋本和明[2014]『子育て支援ガイドブック』金剛出版)

ひとりひとりの子どもの違いとともに、ひとりひとりの親の違いも丁寧に見て、いっしょに「技術」を高めていきたいと考えさせられる研修でした(と書くとすごく上から目線っぽいのですが、ひとりひとりが特性をもっているのは支援者もまた同じこと)。

参加者は、公的機関や教職員などが多かったようです。もっと多くの人と共有したいと思える内容でした。橋本先生と企画してくださった保健所の皆さん、ありがとうございました。

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