最近の学生スタッフ(2)
子どもたちにとって今は春休みです。
学生スタッフは新人生の勧誘をしながら、「スプリングスクール」の活動をやっています。今春は3回の活動予定で、すでに2回を終えています。
終わった活動を振り返りながら、子どもたちの特性や支援などについて少しまとめてみたいと思います。
3月23日は「ボウリング&カラオケへ行こう」の活動でした。学生リーダーは五島さん(同志社大3)、サブリーダーは河津さん(同志社大2)。新祝園駅前に集合すると、子どもたちには一日の写真入りスケジュールが渡されます。
「今から、どこで、何をするのか」について話し言葉と記憶に頼るのは難しいためです。
朝からおにいさんにベタベタです。
子どもと学生は一対一でペアを組んで行動します(スタッフの慣れぐあいや子どもによって2人以上がつくこともあります)。
ボウリング場についたら、注意事項の説明。画像では見えませんが、イラスト入りのやつです。
「順番を守って投げる」「ここから投げる」など、一般には「1回ことばで説明したらわかる」ことであっても難しい子どもたちです。目で見てわかりやすくルールを伝える方法をたくさん用意します。
「あと何回投げたら終わり」もわかりにくいので、台紙にシールを貼りながら確認していくこともあります。
そもそもボールを投げるのが難しい子もいます。そんな子は転がす台を使いましょう。これはこれで微妙なコントロールが要求されて、なかなか難しいのです。
「喜びを共有する」のも、スタッフの大事な役割と言えます。「倒れたら『うれしい』と感じられる」というのも、経験と学びの結果です。
その後、周辺のレストランなどで食事を終えて、カラオケへ。この日は小学生から高校生までいて、うたう歌も様々です。
自分でタッチパネルを操作できる子もいます。それぞれに得意なことと苦手なことがあり、その落差が大きい子どもが多いです。
続いて、3月27日は「電車を作って遊ぼう&音楽会をしよう」。屋内での活動です。学生リーダーは柳田さん(佛教大3)、サブリーダーは仲西さん(同志社大2)。参加する子どもたちの名前を呼びながら顔写真をはがしていき、呼名がいつ終わるのかもわかりやすくしています。
電車づくりの工作。見本があることで、完成品のイメージをもって、活動に入っていけるのです。
この日はやや参加者少なめで、特に自閉症の子がいつもより少ない日でした。自閉症の子は得意なことや好きなことにすごい集中力を発揮することがあります。
自分の気に入った文字、アルファベット、形など、目で見たものを写真で撮影したみたいに記憶して描いてくれたりすることもあります。とても面白いです。
できた電車に乗って、線路を走ってみました。
みんなで連なると絵になりますね。子どもたちの顔ぶれとプログラムの内容によって、設定した活動に集中できるかどうかも大きく変わります。この日はプログラムに合った子どもたちが多く参加していたようです。
屋内での活動は「パラバルーン」というカラフルな大きな布で遊んで終えることが多いです。穏やかな音楽をかけながら、子どもたちの上でゆらゆらと波打たせると、とても幻想的でみんな楽しめます。何かを理解して楽しむ、というよりも、感覚的に楽しむ、という子どももいるので、さまざまな種類の遊びが必要です。
スプリングスクールは4月3日で終わり。子どもたちは新学年を迎えます。学生スタッフも同じですね。新年度も子どもたちと学生スタッフとで良い活動を作り上げていきましょう。
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