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2019年1月 9日 (水)

本年もよろしくお願い申し上げます。

年が変わってずいぶん日にちが経ってしまいましたが、ここを読んでくださっている皆さまに改めてごあいさつをしておきたいと思います。

この3年ほどで、困りごとの多い親子をめぐる状況には大きな変化がありました。

障害をもつ子どもたちの放課後支援(放課後等デイサービス)がどんどん増えてきました。現在は精華町内だけでも5か所の事業所があり、近隣も含めれば数十か所の事業所に町内の子どもたちが通うようになっています。

支援学校生の親の会が長期休暇中の活動をはじめたのが1995年、それを支えていた私たちが法人として活動をはじめたのは2003年でした。

15~20年ほどにわたって何も生まれてこなかった地域に、突如としてたくさんの福祉サービスが立ち上がり、一気に「市場競争」のはじまりです。子どもたちや保護者が「お客様」になりました。福祉施策というのは良くも悪くも強大な力をもっていると思い知らされます。

一方、「デイサービス」のような場で支えられる子どもたちは限られているわけですが、その姿はかえって見えにくくなってしまったかもしれません。

便利なものがひとつできると、みんなそれに頼りたくなります。支援者もそれで解決させようとします。けれども、子どもにとって、家族にとって必要なものは何か、と考えたら、もっと他の選択肢が適していることがあるはずです。

また、私たちは不登校児の家族やひとり親家庭の子どもたちとの関わりを深めてきました。すると、地域の中で何も支えを得られておらず、大きな不安を抱えている親子がまだまだたくさんいることもわかってきました。私たちの知識や経験がそこで活かせる場面があることもわかってきました。

子どもと家族が支援者の支えを得ながら自分たちにとって必要なものを考え、実際に選び取れるような地域として、精華町を発展させていきたいと思います。

2019年もよろしくお願い申し上げます。

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