そらのできるまで
NPO法人「そら」の前身は学生ボランティアグループですが、いつから「グループ」になったのかは、はっきりしていません。だんだんとみんなが集まるようになっていったからだと思います。
精華町で養護学校(現在の名称は「支援学校」)に通う子どもの母親たちが長期休暇中の活動の場づくりをはじめたのは、1995年のことです。母親たちは学生ボランティアを募り、子どもたちの活動をサポートしてもらうことにしました。少しずつボランティアは集まってきましたが、活動の規模が大きくなるにつれ、企画運営にかかる母親たちの負担も大きくなっていきました。
学生たちの一部はお互いに連絡を取り合うようになり、少しずつでも自分たちの力で運営を進めていけるようにと、活動の幅を広げていきました。それでも、学生は卒業や入学で入れ替わっていきます。母親たちががんばらなければいけない仕組みが続いたまま、長い年月が過ぎていきました。
学生ボランティアの中に、人生に迷って大学院に進んだ者がいました。さまざまなNPOや熱意あるリーダーたちと関わる機会をもつことができ、自分にできることは何かと考えました。一番やりたかったことは、障害をもつ子どもたちとその家族の当たり前の生活を「仕事」として支えていくこと。もちろん学生たちをはじめとして、多くの人の力を借りながらです。そして、この思いを精華町で実現させようと少しずつ動き始めました。まずはじめたのは、長期休暇中の活動を自分たちで企画運営することです。
幸いなことに、いっしょにがんばろうとする同志も見つかりました。2003年5月に法人化した「そら」は、設立時から今も変わらず小さな団体ですが、ゆっくりと成長しています。
○沿革
2001年
精華町養護学校生親の会による週末・長期休暇などの活動を支援していたボランティアグループが「そら」として自立
知的障害の子どもに対する個別活動支援事業(主に外出支援)開始
2003年
特定非営利活動法人として京都府より認証を受ける
知的障害をもつ子どもたちのガイドヘルプサービスを開始
精華町障害児放課後・週末支援事業を受託(~現在)
地域福祉計画策定準備事業を受託(~2005年)
2005年
障害者支援費制度上の居宅介護事業所として指定を受け、「ちからぞえ派遣所そら」としてホームヘルプサービスやガイドヘルプサービスを実施開始(~現在)
2006年
精華町障害児放課後児童健全育成事業(学童保育所への加配スタッフ派遣)を受託(~2014年)
つどいの広場事業(現・地域子育て支援拠点事業ひろば型)を受託、かしのき苑内にて「つどいの広場さんりんしゃ」を開設(~現在)
精華町障害児レクリエーション事業(幼児や軽度発達障害児を含むレクリエーション活動)を受託(~現在)
2008年
「こどもスペースわけわけ」を開設(~2014年)
障害者日中一時支援事業の開始(~現在)
2010年 精華町障害児者移送サービス事業を受託(~現在)
精華町より緊急雇用対策事業(子育て支援事業分)を受託して、「発達支援ルームこねっく」開設(精華町祝園出森)。発達に支援を要する子どもたちへの療育を開始
2012年 「こねっく」にて児童発達支援事業を開始、精華町より療育相談支援事業を受託(~現在)
2015年 「Libra -りぶら-」(放課後等デイサービス)を開設
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