子どもたちの夏休みも残すところ1週間余りとなりました。サマースクールは8月22日で7回目(全10回)。いつもスタッフが悩んでいる「音楽」プログラムにゲストをお招きして、充実した活動となりました。様子をご報告します。
学生リーダーは曾田くん(同志社大2)、サブリーダーは松本さん(同志社大3)でした。いきなり朝の会の写真からですが、この前には調理プログラムのための煮沸消毒や各部屋の準備など、子どもたちからは見えていない努力があります。
午前の調理プログラムはみんな大好き「ソース焼きそば」づくりです。手順書を見ながら、進めていきます。

野菜たっぷりの焼きそば。まずはニンジンの皮むきからです。真剣なまなざし。
スタッフとたくさん言葉でやりとりできる子は、おしゃべりを楽しみながら調理を進めていく余裕もあります。

玉ねぎは目にしみやすいので(そのために水中メガネを用意してきた子どももいましたが…)、今日はキャベツと小松菜が用意されました。焼きそばになぜ小松菜・・・と思ったのは大人だけで、子どもはあまり気にしていなかったようです。

今日の最年少はこちら。好奇心も不安もいっぱいのかわいい幼児(きょうだい)が調理室をかけまわり、場を和ませます。でも、ガスコンロに近づくたび、ドキドキしました…。
さて、野菜を炒め終わったら、中華麺を投入。
さらに、焼きそばソースを投入。

スパイシーな香りがあたりを包みます。

調理をいつも手早く終わらせられる彼は、安定のドヤ顔。

焼きそばは完成品も手順もイメージが持ちやすく、全体に余裕をもって取り組めていた子が多かった印象です。
低学年の子が持ち上げるとすごくボリュームがあるように見えます。上目づかいで見上げられる焼きそば。

どこからどう見ても美味そう。間違いない。
もちろんおいしくいただきました。

育ちざかりの気持ちのいい食べっぷりその1。

育ちざかりの気持ちのいい食べっぷりその2。

彼女は表情がいいので、ついたくさん掲載してしまいます。

これも表情がよいので。

昼食を終えたら、自由に遊びます。ブロックで遊ぶ子あり(なぜか片づけながら爆笑中)、

カードゲーム「にじいろのへび」で遊ぶ子あり(先日の「遊び」研修が活かされました)、

フローリングのひんやりとした感触を全身で楽しむ子あり。多様性に満ちています。

子どもの特性に応じて個別性の高い準備をすることもあります。待ち時間を持て余しやすく、かぶり物好きの彼には工作を。満足してもらえた感が伝わってくる表情(※なぜか写真が縦向きに変換できないときがあります…、パソコンで見ている人は見づらくてごめんなさい)。

彼も別の空間を使ったり、時間差をつけたりしての活動。子どもどうしの相性や最近の調子などいろいろあります。「また来たい」と思って活動を終えられることが大切で、「みんなといっしょ」でなくても、その目的は達成できていたように思います。

午後のプログラムは、改修工事を終えてきれいになった大ホールにて。

いつものような運動プログラムにも取り組みましたが、それよりも何よりも今日のメインイベントは、

同志社大学の音楽ボランティアサークル「PAZ MUZICA(パスムシカ)」さん(Twitter)による音楽会です!

福祉施設や地域行事などで、たくさんの演奏活動を行っておられます。

全部で7曲。こちらからの事前リクエストに応えて、子どもに馴染みのある曲ばかり演奏してくれました。

子どもたちが楽器に触りにいってしまうハプニングも何度かあったのに、イヤな顔ひとつ見せずに対応してくださり、ありがたかったです。

サマースクールのテーマソングも生演奏してもらえました。いつも無伴奏で歌っているので(昔は録音された「カセットテープ」があったのですが、それが壊れて以来、ずっと手拍子だけです)、とても贅沢なテーマソングでした。

「恋(ダンス)」「恋するフォーチュンクッキー」「GUTS!」なども生演奏をバックに踊りました。ポーズが最高に決まっています。
踊らせたらいつも彼女の右に出るものはいません。スタッフよりも踊れています・・・。
7曲を終えた後、実は「アンコール」を叫ぼうかどうかで悩みました。何かと「予定にない出来事」「ハプニング」を苦手とする子どもたち。今回は予定通りの終了とさせてもらいましたが、「楽しいハプニング」は問題なく受けとめられる場合もあります。「8曲目にアンコールがあるよ」と書いて示してしまえば、身も蓋もない気がしますし、悩ましいところでした。

音楽会後はパラバルーンにも加わってくださったPAZ MUSICAさん、最後の最後まで本当にありがとうございました。「音楽」はみんなにとって身近なものですが、「みんなでいっしょに音楽を楽しむ」となると、さまざまな理由でそれがかなわない人が世の中にはたくさんいるはずです。そんな人たちのためにこれからも良い演奏活動を続けてくださることを願っています。
子どもたちが18名、学生スタッフや職員が25名、南山城支援学校の先生が4名の参加でした。3名の保護者の方にも調理活動を中心にご協力を得られました。ありがとうございました。
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